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沖縄本島一周サバイバルラン2015 回想記⑤

48時間で293km。
こんなこといままでやったことはなかった。
とっくに未知の世界に突入しているけど、
その未知の世界はまだあと100kmほど続く。

ここまでの48時間に比べたら、
残り24時間で100kmというのは
だいぶゆるい設定になっている。

ただし、何度も言うが、それは元気で
走れれば、の話だ。

一応の目安としては、20時間で100km
だったら、走ったり歩いたりで行けるはず。
そうしたら、16時にこの第三チェックポイントを
出発しても、たどり着ける計算だ。

段ボールの上で、眠る、眠る、眠る。
照りつける太陽に、汗だくになって起きた時は
すでに時刻は13時になっていた。
1時間以上、落ちていたことになる。

確かに眠気はだいぶ飛んだ。
意識がはっきりした分、膝の痛みがより
明確に浮かび上がる。痛い。痛すぎる。
どうしたらいい?

考えるのも嫌になったので、日陰に移動して
また眠る。
死んだように眠る、っていうのは、
多分どこかで誰かが僕の様子を見ていて
思いついた言葉なんじゃないかとも思う。

もう30分寝た。
16時まで寝るのはちょっとリスクがあるので、
14時には出発しようと思った。
そのための準備を始めた。
座り込む僕のもとに、代わる代わる
サポーターの皆さんがやってきては
世話を焼いてくれる。

それに甘えて、足を揉んでもらったり、
食事をねだったり。
至れり尽くせりとは、
この様子を見たどこかの誰かが思いついた
言葉なんじゃないかともまた思った。

脚全体に消炎鎮痛剤を塗りこむ。
膝には入念に。両足の甲の部分も激痛が走る。
特に右足に。
これは疲労骨折というやつか?
いままで考えも及ばなかった嫌な予感が
ここにきて降臨してくる。
それだけは勘弁。残りたかが100km。
されど100kmだ。骨折した足を引きずって
ゴールできる距離ではない。

しかもすでに左膝っていう先客がいるのだ。
これ以上、爆弾は増えないでほしい。

一縷の望みを持ちつつ、14時、
293km地点を僕は出発することにした。

た、立てない。
やっとの思いで立ち上がってみたものの、
歩けない。
足の出し方を忘れてしまったか、
僕の体は右へ左へふらつく。

これまでは5分も歩けば、
さて、走ろうか、という風になったものだったのに、
歩けど歩けど、痛みが一向に収まる気配がない。

もしこの状況が続けば、歩き続けてのゴールも
厳しくなってしまう。どう考えても、時速4kmも
出ているとは思えないし。
ゆっくりでも、なんででも、走れるっていうことが
できなくてはゴールは夢のまた夢に終わってしまう。

時々立ち止まって、足首を回したり、
ストレッチをしたり、考えられることはすべてやってみる。
30分ほどの忍耐が続き、ようやく走れるかもしれない
兆しを掴み取ることができた。

そして再び僕は走り出した。
数キロ走って、また足が止まった。
アップダウンと暑さで走ることを諦めざるを得ない。
とりあえず、日が傾くまでは歩いて少しずつ
距離を稼ぐ作戦に。

沖縄市に入る頃には、日差しも和らぎ、
道も平坦になってきたので、また走ることに。

この辺はおきなわマラソンでも
走ったことのあるなじみのコースだ。
スタート地点の沖縄県総合運動場を越え、
北中城の交差点を左折。
国道329号線に入る。時速6kmほどで
ゆっくりと歩を進める。
与那原まで15km、狭く、凹凸のある
歩道が意外に難関だった。何度かつまずいて
転びそうになった。
ここまできて、転んで顔でも怪我したら
お嫁にいけなくなってしまう。

与那原について、左折。今度は国道331号線へ。
22時ちょうどに330km地点、佐敷のコンビニ
私設エイドに到着。
もずくを掻き込む。
この酢の感じがたまらない。
もっと手前のエイドから欲しかったアイテムだなと思った。
ついでにインスタントヌードルもいただき、
梅干しで塩分も補給。
残り70km。14時間。
エイドのサポーターに完走を誓い
再び僕は夜の闇へと吸い込まれていった。


続く
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  1. 2015/11/26(木) 14:37:58|
  2. 歌うアスリート

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