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沖縄本島一周サバイバルラン2015 回想記④

午前4時。そのコンビニで休んでいたランナーたちが
続々と出発していく。
サポーターの一人が、僕に、まだ出発しなくてもいいのかと
確認してくれる。
出発したい。でも体が動かない。
あと30分寝かしてください。

結局辺野古のコンビニを出たのは4時30分。
1時間半ほど滞在した計算だ。
温かいコーンスープとおむすびとで鋭気は
十分に養った。あとは残り7時間半で
フルマラソン1本走り切ればいい。
これは決して厳しい数字じゃない。
ただしそれは、元気であれば、という前提のもとだけど。

車の助手席から降りようとして、
僕は愕然とした。

脚の状態が今までにないぐらいに悪化していた。
膝に全然力が入らない。
生まれたてのバンビを通り越して、
もはや紐の切れたマリオネットだった。
とても自立できる状態じゃなかった。

どうしたらいい?
それこそここでリタイアか?
またしても嫌な考えが頭に浮かぶ。

いやいやいや、それはないでしょ!
もはや、他人事のように自分に突っ込む。

こんなの唾つけときゃ治る!
そんな気持ちで、まずはよたよたと歩き出す。
これじゃ徘徊老人と勘違いされてもしょうがないような
足取りだ。笑えてくる。膝はとっくに笑ってる。
それでも4,5分歩くと、ゆっくりと走れるようにはなった。
走れると思っているのは自分だけで、
傍からみたら、早歩きよりも遅い、頼りない
足取りであったことは容易に想像できる。

残り43kmなら、絶対いけるはず。
ここまで積み上げてきたものを無にしないためにも
12時までに絶対に到達しなくてはいけない。

よちよち走りで、それでも着実に残りの距離を
減らしていく。2時間走って、残り30km。
いいペースだ。まだ5時間半ある。
だけど、気を抜いたらすぐに危機的状況になるのも
分かってるから、走るのと歩くのを繰り返しながら
とにかく立ち止まらないことを最優先に。

宜野座、金武と越え、うるま市に入る。

残り20kmを切って、ゴールへの意識が
また一つ強くなっていく。
あと4時間。
頑張り続けられるか。
いや、頑張り続けるほか道はなし。

石川の市街地の入り口で
またサポーターが一人待ち構えていてくれた。


お疲れ様~!!
大丈夫間に合うよ~!


屈託のない笑顔に、疲れを一瞬忘れる。
そして、同時に涙が溢れる。
長い長い一人旅の後には堪える。
ありがたすぎる。

ランナー達が道を間違えないように、
こうして案内役を買って出てくれるなんて。

市街地をしばらく進むとまた一人別のサポーターが
向こうから走って僕を迎えてくれる。

またしても涙が溢れる。

この先、長い上り坂がありますけどがんばって!


知りたくない情報をありがとうございます。笑

確かに、1km以上にも及ぶ長い上り坂が待っていた。
諦めて全部歩く。残り13kmほど。
時刻は9時15分。

まだまだ射程圏内にいるのは違いない。

長い上りの次は、下りが待っていた。
膝に堪える。ゆっくりゆっくり歩きながら
走れるところは走るのパターンの繰り返し。

日差しもだんだん強くなり、
三日目の今日も例外なく暑い日になりそうな
予感が脳裏に暗雲となってたちこめる。

どれだけ走っただろうか。
残り10kmを切っていると信じたい。

安慶名の交差点を左折して、
残り6,7km。

最後の暑い、長い直線を走り切って、
11時40分、海中道路西の第三チェックポイント
293km地点に到着。崩れ落ちる僕。

続く。

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  1. 2015/11/26(木) 12:21:32|
  2. 歌うアスリート

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