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沖縄本島一周サバイバルラン2015 回想記①

思い出したくない記憶の方が多いので、
しばらくは触れたくないというのが本音ですが、
でも、こんな経験なかなかできるものでもないので、
しっかり記録として残しておきたいと思います。

20日(金)

12:00 那覇市奥武山の沖縄国際ユースホステルを出発。
エントリー51名、DNS 9名。つまり出走42名。
いきなりあんまり縁起の良くない数字。この先の運命を暗示するかのような。笑
42名が一斉にスタートすると歩道が大混雑してしまうので、
ナンバーカード順に、10人ずつのウェーブスタート。

走り始めるとすぐに汗が出てきた。
すでに相当暑い。
14時過ぎまでは気温も上昇するんだなと思うと
すでに萎える。

集団になったり、ばらけたりを繰り返しながら、
那覇市内を淡々と進む。
信号が多いから、走ったり止まったりの繰り返し。
信号待ちが嫌いな僕だけど、北の方に行ったら信号すらないところを
ひたすら走らなくてはいけないので、それを考えて、しばしの間
信号のある景色を目に焼き付けておくことに。

国道58号線を進み、牧港の交差点で海沿いに左折。
間近に海を見て、上がるテンション。

この辺りは皆さん余裕があるので、
かわるがわるいろんなランナーと談笑しながら進む。
一見、普通の市民ランナーにしか見えなくても、
中身はとんでもない経歴の持ち主だったりするような
そんなランナーばかり。そういう偉大なランナーのことを
敬意をこめて、我々は変態、と呼ぶ。

那覇、浦添、宜野湾、北谷、嘉手納と通過し、
伊良皆の交差点を左折し、読谷の残波岬を目指す。

残波岬が第1チェックポイントで、
ここ34km地点を5時間以内に通過しなくてはいけない。
よほどのケガか、二日酔いでもない限りは
無難に通過できるチェックポイントで、僕は3時間38分で通過。
私設のエイドで、沖縄そばをいただく。
スパムおにぎりも頬張る。
忘れずにオリオンビールも流し込む。
さすがに、泡盛残波は回避する。笑

次のチェックポイントは辺戸岬、162km地点。
ここを21日(土)の12時までに通過しなくてはならない。
128kmを20時間ちょっとで。


残波岬から今度は東へ向かい、
真栄田岬付近を通り、恩納村、中泊へ。
この辺で海に映る夕焼けを見る。
58号線が二手に分かれるが、旧道の方へ。
恩納村役場、万座毛と通過する頃には
もうすっかり日も落ちていたので
ヘッドライトを取り出し、ナイトランモードへ。

気が付けばいつの間にか単独走になっていた。
ながーいながーい夜を、
ながーいながーい辺戸岬までの道のりを考えると
すでに発狂しそうになる。

ワープなんてできないから、
一歩ずつ確実に足を運び、距離を稼いでいく。
ここから名護までの道は、2月のT.O.F.Rの時、日中通過しているので
景色は結構はっきり覚えている。それを思い出しながら、進む。

名護に着いたのは20時過ぎ。
入り口付近にスーパーを見つけたので、
ここでしっかり補給することに。
パックの握り寿司、鶏もも焼き2本、焼き鳥5本、キムチ、
デザートにオリオンビール。笑
嘘、食前酒&食中酒としていただきました。

名護からは、海洋博公園、美ら海水族館を通り、
この辺りが大体100km地点。
やっと100kmっていう思いと、まだ100kmなのかという思いと。
後者の方が断然強く、一抹の不安を猛烈に感じた午前1時前。

そろそろじわじわ睡魔も襲ってきて、すべてがぼんやりしてきた頃
目の前になにやら幻想的な光の世界が。
畑がライトアップされている!
クリスマスイルミネーションにしては、辺鄙すぎる。
どう考えたって、ここは沖縄の表参道でもミッドタウンでもないし。
誰かを喜ばせるためのライトアップではないことは確かだ。
そのイルミネーションが右に左に、結構あちこち見られた。
(後日調べると、電照菊栽培用灯りだったらしい)

仲尾次北の交差点から再び58号線へ。
この地点から辺戸岬までが約42km。
第二チェックポイントまで、あとフルマラソン1本分。
時刻は確か午前3時を回ったぐらいで、
この時猛烈な睡魔に襲われた。
道端で15分ほど仮眠することに。
近くの木で、オオコウモリが果物の実を食べている音に
気づきながらも、もう不気味だとか感じる余裕もなく、
そのまま眠りの世界へ。いっそこのまま永遠に眠り続けたい
とも思ったけど、アラームに助けられ、無事生還。
再び走り出す。

疲労の色は否めないものの、脚にはまだ元気が残っていたので、
どうにかこの睡魔をやっつようと策を練る。
あ、カフェインか!
そう閃いた僕は、数km先のコンビニで
〇〇打破を2本購入。合わせてブラックのアイスコーヒーのボトルも
一気に飲み干す。
それが効いたのか、仮眠が効いたのか、
とにかく頭がすっきりしたので、そのままの勢いで
北部最後のコンビニがある国頭村奥間を目指す。

ここから辺戸岬まで20キロ。
時刻は午前6時を少し回ったところ。
十分に補給をして、6時半ごろに、コンビニをあとにする。

辺戸岬まで〇〇kmの青看板の表示のカウントダウンを楽しみに、
1kmずつ、つぶしていく。残りひと桁になると不思議なもので
死にかけた足取りがまた少し息を吹き返す。

トンネルを抜け、坂を越え、
午前9時25分、第二チェックポイント辺戸岬、162km地点に到着する。
すると、多くの有力ランナーの皆さんがすでにリタイアして、そこで
待ち構えていた。え!!!!
皆さんやりきれない気持ちでいっぱいだろうに、
僕を気遣い、労ってくれる。
食べるものを食べ、飲むものを飲み、
段ボールを敷いて、しばし横になることに。

その間、大の大人が3人がかりで
外れてしまった、僕のリュックの紐を戻そうと悪戦苦闘してくださった。
その紐がなくてもなんとかならないわけではなかったけど、
執念で直していただいた。嬉しかった。

そして、これから始まる二日目の日差し、暑さ対策として、
カトルス星人とはお別れすることにした。
背水の陣で臨んだので、着替えがなく困っていた僕に、
自分が来ていたシャツを、水洗いして僕に貸してくれるという
ありがたいランナーの方もいらっしゃった。
背に腹は代えられないので、そのぴちぴちのSサイズのシャツを着て、
下は、インナーのスパッツという姿で、心機一転、生まれ変わって
第三チェックポイント、海中道路西、193km地点を目指すことに。
午前10時に出発したので、26時間以内に131km進めばいい計算だ。
これは楽勝だな。一瞬そう思ってしまった僕に、
ウルトラマラソンの神様は天罰を与え賜うたのだった。

続く


Catsu


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  1. 2015/11/25(水) 10:03:17|
  2. 歌うアスリート

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