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音楽CATSUどう?

CATSUのブログです。暇つぶしのお役に立てれば・・・。ライブ情報なんかもこちらから発信しますので、たまにチェックを

第4回沖縄サバイバルラン回想記~⑦~(佐敷ローソン330km~フィニッシュ400kmまで)

明けましておめでとうございます。
シャンソンとマラソンをこよなく愛する、歌うアスリートCATSUです。
2020年、オリンピックイヤー。今年も大いに歌って走って、実りある一年にしたいと思います。歌で、ランでたくさんの方とご一緒する機会があればと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

2018年12月27日に書き記して以来そこで足止めを食っていた「第4回沖縄サバイバルラン回想記」を2020年最初の仕事としてやり遂げたいと思います。さすがに朧げな記憶が頼りになるので、事実と異なる点も多々あるかと思いますが、了承していただければ幸いです。

ーーーーーーー330km地点、佐敷のエイドに13時42分に着く。海中道路に到着してから約8時間。1時間の睡眠を差し引いても、37kmに7時間かかってしまっている。残り70kmを10時間くらいで行かないと記録更新は難しくなってきた。ーーーーーーーーー

直近の1時間は確か3kmぐらいしか進めなかった。それまで一緒に走っていたT水さんには先に行ってもらって、休み休み足裏をケアしながら、M久地さんと話をしながら歩いたり、走ったり。遅々として進まない現状に焦りと諦めの気持ちがだいぶ強くなっていた時間帯だったと思う。自己記録の更新さえ諦めてしまって、完走だけを目標に切り替えたなら、歩き通しても余裕なぐらいの展開ではあったけど、諦める前にやれるだけのことはやっておきたい、そんな気持ちで、藁にもすがる想いで、いや、そこまで深く考えずに、鎮痛剤を飲んでみることにした。足裏の痛みにはおそらく効かないだろうと思っていたので。ここで少し、この鎮痛剤について触れておこうと思うが、この薬の効果は個人差が大きいので、一概に肯定も否定もできない。一般に、胃腸のトラブルを併発しやすいので、弱い方は慎重になった方がいいと思う。せっかく足の痛みが消えても、嘔吐したり、食べ物を一切受け付けなくなってしまったら結局は走れなくなってしまうものだから。幸いにも僕は胃腸は強い方らしく、この薬で胃腸をやられたことはないが、この薬が劇薬であることは頭の片隅に忘れないでいようと思う。14時過ぎに佐敷エイドを後にする。平均時速7kmを取り戻すべく走り始める。あまり期待していなかった鎮痛剤の効果がてきめんに表れる。走ったことはないが、雲の上を走っているかのごとく、足が軽く、そして痛みが和らいでいた。これはいけるかもしれない。まずは先に出発したT水さんに追いつこう。どこかなどこかなとペースを上げるも、一向に追いつかない。ゴールしてから知ったが、T水さんが1つ先のコンビニに立ち寄っている間に通り過ぎてしまっていたらしい。そんなこともつゆ知らず、もしかしてT水さんも超元気になってペースを上げたものとしばらく思い込んでいた。佐敷のエイドを出て数キロのところ左側に、鶏を焼いているお店がある。ここでニンニクの効いたモモ焼き5個入りを購入して、元気な胃腸をもってしてぺろっと平らげる。最初の1時間で9kmほど進んだ。想定外のスピードだ。斎場御嶽のあたりからは再びアップダウンが連続するエリアに入るが、ここでは、はやる気持ちを抑えて、登りは歩き下りと平坦をしっかり走るというやんばる方式で進む。この感じで走れていれば、自己ベストの更新も現実味を帯びてくる。知念岬を過ぎて、志喜屋を過ぎた辺りだっただろうか、一大事件が起きる。私設エイドを展開して応援してくれていたM井夫妻が、先頭を走るMMとの差を教えてくれたのだ。時間にして約2時間、12kmほど先を行っていると言う。絶対に追いつくことがないはずの存在だった、しかも3連覇中の王者MMに、もしかしたら追いつけるかもしれない。追いつけなくても喜屋武岬の折り返しで、その顔を拝めるかもしれない。そうなったら、エイドで応援してくれているスタッフ、有志の皆さん、ネット速報で観戦してる皆さんを驚かせることができるかもしれない。そう考えた途端に、最後の力を振り絞って、王者MMを猛追してみることを決意する。残り50km程度。1時間あたり2、3km詰めていければいけるかもしれない・・・。そこからは登りも全て走り通した。喜屋武岬までの2、30kmは1km5分台で刻んで行ったと思う。サバイバル経験者であれば、このペースがいかに異常であるかは分かっていただけると思う。それでも全くと言っていいほど疲労感は感じず、まさにランナーズハイそのもの、王者MMの姿を夢見てひた走っていた。喜屋武岬まで2kmを切ったところで、M井夫妻と伴走するMMとすれ違う。M井夫妻によれば、MMが喜屋武岬を通過したのが18時頃。遅れること20分、僕も喜屋武岬を折り返す。このままでは追いつけない。もう絞っても出てこないはずの力を振り絞って、さらにペースを上げる。1km4分半ほどで、10kmほど走った。これはもはやサバイバルのペースではない。NAHAマラソンさながらのペースだ。それでも逃げるMMを捉えることは出来なかった。満身創痍の王者も最後の意地で、1km5分台で逃げていった。残り8kmの豊崎エイドで差がMMが8分前に通過したことを知らされる。タッチアンドゴーで豊崎エイドを後にしたが、ここにきてもう追いつけないことを悟って、体が急に動かなくなった。喉も渇き、エネルギー切れになった。甘い炭酸飲料で補給しつつ、あとはフラフラになりながらゴールのユースホステルを目指した。結局、再び20分ほど差がついてしまったが、当初の60時間切りの目標からは大きく上方修正して、まさかの56時間切り、55時間57分の2位でゴールすることができた。過去5大会56時間切りはなかったので二人とも大会新記録ということになる。優勝は逃したけど、これはこれでまあ上出来じゃないかなと。さらに嬉しいことに、途中までご一緒しいていたT水さんが、初出場で60時間切りの快挙を達成した。実力者だからやって当然というところもあるけど、途中、苦しんでいる姿を見ているだけに、ブラボーと言いたい。座りながら寝るT水メソッドはこれから先も使わせていただくことになるだろう。
ここには書き尽くせない、いろんなエピソードとか感情とかが入り混じるのが、沖縄サバイバルラン400kmだ。この時は次回こそ優勝を目指してまた頑張ろうと思ったが、昨年は嶋本さんプロデュースのボジョレー・ヌーボー企画で浅草ビューホテルで歌っていた。みんなの結果を速報で追って悶々としながら。昨年の大会は台風の影響もあり、完走者5人という、まさにサバイバルの大会となった。まさかのまさか5連覇のかかった王者MMのリタイアもあり、荒れに荒れた。僕が走ってたらどうなっていたんだろう?見事にサバイバルを生き抜いてみせただろうか、それとも行き倒れてリタイアを選択してただろうか?今となっては机上の空論でしかない。また今年走ってリベンジができたらと考えている。

そんな昨年のサバイバルランの様子が1月10日に放送されるという。
こんな時に限って走っていないなんて。また今年も撮影が来ることを祈る。
興味のある方はぜひ。

ドキュメント72時間「激走400キロ! 沖縄1周サバイバルラン」


CATSU
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  1. 2020/01/01(水) 13:18:37|
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