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沖縄サバイバルラン400km 回想記2016 その⑨

国道329号線を左折する赤崎1丁目の交差点の直前に、移動エイドが待っていてくれた。ここから石川の市街地を抜けるため、信号のトラップには気をつけたい。1キロほど進むと、そこから東恩納の交差点まで1キロ以上の登りが続く。久しぶりにヤンバルの山道が再登場してきたような感じだ。登りの好きなNさんは走り、Oさんと僕は歩いて登ることに。東恩納の交差点のさらに先、東恩納(南)の交差点を左折するのだが、ここから第3CPまでが約13km。2時間の余裕は見ておきたい。僕らはジャスト2時間を残して東恩納(南)の交差点を通過した。10時ともなると、日差しも容赦ない。あと2時間の闘いだ。ここまでの時間を考えると、たったの2時間なのだが、されど2時間である。あっという間には過ぎてはくれない。1歩ずつ進みながら、気を紛らわしながらひたすら時間の流れるのを待つ。走っているときに何を考えているのかという質問をたびたび受けるが、いったんゴールしてしまうと何を考えながら走っていたかなんて言うことは全くといっていいほど思いだせない。何かを考えているようで、おそらく何も考えていないのだろう。その時その時に目に飛び込んでくる景色に対して何かしらのリアクションを考えはするものの、汗と共に、足跡と共に置き去ってきているのだと思う。おそらくいくつかとても素晴らしいおやじギャグも思いついているはずなんだろうけど、手元に残っているものが何もないのだから残念でならない。安慶名の交差点を左折したら、そこからは残り7キロちょっと。1時間ちょっとは見ておきたい。ただここで、大失態を犯してしまうことになる。なんとこの安慶名の交差点をこともあろうに直進してしまったのだ。もう少し先だろう、もう少し先だろう、を繰り返し、スーパーかねひでの前まで、400~500mのオーバーラン。時間と体力を無駄遣いしてしまった。再び安慶名の交差点まで急ぎ戻るも残された時間は50分ほど。この旅1番の暗雲が立ちこめる。万事休すか。でも僅かばかりの可能性が残されている以上、こんな状況でもやめるわけにはいかない。死んだつもりでダッシュすれば何とかなるはず。冷静に計算し直すと、1キロ7分半でいけばぎりぎり間に合うはずだった。あとは道に間違えさえしなければ。立ち込めた暗雲から、スコールが降り注ぐ。バケツを放り投げたような、もとい、バケツをひっくり返したような雨だ。金武湾入り口のY字路を左に折れ、残りが5キロとなった地点から、リタイア組の有志数名が伴走して、励ましてくれた。何とかして僕を海中道路入り口のCPまで連れて行ってくれようとしてくれるのである。なんて嬉しいことだろう。でも残り時間と残りの距離が気になって仕方がない。少しでも気を抜けばタッチの差で関門通過を逃してしまう。時計を見るとなんとかまだ少し余裕はありそうだった。それにしても、ここまで290キロ近く走ってきて、なんでこんなにダッシュしてるんだろう。体は悲鳴をあげているはずなのに、なんでまだダッシュする力が残っているんだろう?もちろん。ダッシュとは言っても僕がそう感じているだけで、周りから見ればジョグに毛が生えた程度のスピードだったことに疑いの余地はない。それでも最後の力を振り絞って293キロ地点を目指した。そしてなんとか制限時間まで4分ほど残して、第3CP、海中道路入り口にたどり着くことができた。こんなヒヤヒヤした経験は久しぶりだった。間に合ってよかった。あとは、後ろ走っていたOさんが間に合うかどうか・・・。


つづく
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  1. 2016/12/15(木) 01:23:58|
  2. 歌うアスリート

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