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沖縄サバイバルラン400km 回想記2016 その⑧

眠りに落ちた次の瞬間、周囲の叫び声で叩き起こされた。「Uさんが倒れた!泡吹いてるっ!!」。と。隣で休んでいたUさんの周りにみんなが詰め寄る。タダゴトじゃないことはすぐに分かった。「救急車呼んで!」誰かが声をあげる。呼吸停止?心停止?ふと、より深刻な事態が起こるのではという不安がよぎる。が、幸いそのようなことは起こらず、Uさんの意識もすぐに戻り、救急車が着いた時には隊員と会話ができるほどに回復していた。サイレンとともにUさんを乗せた救急車が去っていく。その後ろ姿に、Uさんの無事を祈り、Uさんの分の完走を誓った。(後日、点滴3本の末回復との報告あり)。Uさんとは辺戸岬手前の区間を一緒に走っていたが、その時は冗談半分、(昨年は天底エイドでリタイアしてるから)今年は辺戸岬まで行けたら十分って言っていたのを思い出す。辺戸岬でかなり消耗していたはずなのに、やんばるの山を越えて、ここまで辿り着いたのだ。限界の一歩手前まで自分を追い込みながら。いや、限界をすでに超えていたのかもしれない。なんという精神力だろう。5時半には出ようと思っていたのに、補給をしていたら5時45分になってしまった。あと、6時間と15分で43キロ。平均時速7キロは超えないといけない。ここまで来たからには293キロ地点の第3CPまでは是が非でも滑り込まないといけない。そこから那覇のゴールまでのことは、その後ゆっくり考えたらいい。今、持てる力を全て出しきる覚悟を決めて、辺野古から海中道路入り口までの、フルマラソンプラス1キロの旅を始めた。少しばかりの仮眠と補給が奏功したのか足取りは軽快だった。これなら5時間位でたどり着けるのではないかと楽観的な気持ちすら芽生えた。念のため、スマホアプリを起動してペースを確認してみる。体感速度は、1キロ6分少々といったところだ。が、どうだろう。アプリのアナウンスに耳を疑った。1キロ7分を超えていたのだ。そんなバカな!!こんなにスイスイ走ってるんたぜ、そんなことがあっていいものか!とりあえずGPSの誤差と信じてさらに数キロ進むもどうやら本当に時速8キロ程度のスピードしか出てない事実を認めざるを得なくなった。このままじゃちょっとの休憩すらできる余裕がない。腹痛でトイレに長居することにでもなろうものならそこでジ・エンドだ。祈るような気持ちで走りながら最初の1時間が過ぎた。8キロちょっと稼げた。その少し前にタイミングよく私設エイドが待ち構えていてくれた。1分未満の滞在時間で効率よく補給することができた。本当に貴重な存在だ。再び、夜中の峠越えを共にしたOさんとNさんと合流し、3人体制で第3CPを目指す。交互に引っ張りながら、1キロ7分半程度のペースを刻む。リタイア組の応援団にも飲み物の補給をもらいながら、全く足を止めることなく進んだ。海沿いの比較的平坦な道に入ってから少しばかり稼げたのが大きかった。残り20キロで残された時間は3時間と数分ということが分かった。1キロ9分のペースで行っても、少しお釣りがくる計算だ。よし、これはいける!気持ちにも少し余裕が出てきた。ここまで絶望につぐ絶望の展開だったが、ようやく希望の光が見えてきた。ただし、油断は禁物なことに変わりはない。走れなくなったら即アウトだ。捻挫などしてしまわないよう、注意を払う。熱中症も忘れてはいけないし。


つづく
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  1. 2016/12/14(水) 14:58:07|
  2. 歌うアスリート

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